最近の出来事RESENT REPORT
2017(平成29)年度
3月22日(木),法務研究科の学位記伝達式及び修了祝賀会が行われ,6名が法務研究科を修了しました。学位記伝達式では,佐藤法務研究科長から修了生1名ずつに修了証書が授与されました。
金沢弁護士会より,来賓として,金沢大学法科大学院支援委員会委員長の犬塚雅文先生及び金沢法曹会会長の久保雅史先生の2名の先生方にお越しいただき,祝辞を賜りました。
佐藤研究科長からは,修了への祝辞及び合格に向けての具体的な不安に打ち勝つべく日々精進するようにとの告辞がなされました。
その後,本研究科横の北福利食堂内において懇親会が開催され,これまでの苦労話や司法試験に向けての心構えなどに話が弾み,修了生においては,明日からより一層勉学に励むべく,心を新たにした次第でした。
なお,懇親会においては,久保先生より,久保先生ご親筆の「歌う弁護士 第3版」を教員及び修了生一同,頂戴しました。この場を借りて御礼申し上げます。
3月19日(月),新2・3年生を対象とした平成30年度前期授業科目ガイダンスが開催をしました。
ガイダンスでは,各科目の担当教員から授業の内容や進め方,予習の仕方などの説明があり,予習課題などの資料も配布されました。学生はこれをもとに4月開講の授業の準備をすることになります。また、金沢弁護士会所属弁護士による自習支援などの説明も、あわせて行われました。
本学法務研究科は,平成27年に千葉大学専門法務研究科と締結した連携協定に基づき,今年度も交流事業として千葉地方裁判所にて裁判員裁判見学を平成30年3月6日(火),7日(水)の両日にわたり実施した。金沢大学からは佐藤美樹研究科長,小島陽介准教授および学生6人,千葉大学からは川島享祐准教授および学生十余名が参加した。
今回の見学対象事件は被告人が犯行態様の一部を争ったため,その点および量刑が争点となった。被害者の証人尋問ではビデオリンクシステムおよび遮蔽措置が講じられた。刑訴法上の大きな論点ではないが,証人尋問の緊迫した雰囲気を感じることは,今後法曹として自らが関わった際にどうすべきかのイメージを作るうえで大きく役立ったものと思われる。
6日の期日終了後には裁判官の方々のご厚意により,裁判の仕事に関する疑問・質問に答えていただいた。また,7日の期日終了後には同事件担当の裁判長が質疑応答に応じていただいた。机上の理論が現実の事件にどう現れるかを感じるとともに,「将来このように仕事をしたい」という学生の意欲が飛躍的に向上したものと思われる。
また,6日には千葉市内にて懇親会が開催され,裁判官のご参加もいただいた。互いの法科大学院のカリキュラムの差異に関する意見交換や,司法試験受験に向けた勉強法,心構えを熱心に質問する学生の姿も多数見られ,非常に盛り上がった。
同事件の裁判は8日の論告・求刑をもって結審したところ,一部の学生は自主的に8日の期日も見学した。
以上のとおり,今回の交流事業は,学生の知識や意欲の向上につながったほか,両大学の関係を更に密なものにし,大きな成果を挙げたと評価できる。
2月19日(月)に,土橋央征弁護士(大阪弁護士会)をお招きし,「少年事件との出会いで弁護士として得たもの」と題する特別講義を実施しました。
少年事件を多く担当する土橋弁護士から,担当した事件の具体例をもとに少年事件に取り組むようになったきっかけや,少年の問題に関し今取り組んでいること,弁護士としての仕事を行うにあたり大切にしていることをお話しいただき,将来法曹になった際の心構えを講義していただきました。質疑応答は司法試験に向けた勉強法にも及び予定の時間を超過するなど,法曹を目指す学生の意欲を喚起する非常に有意義な講義となりました。
2月13日(火)に、伊藤建弁護士、大島義則弁護士、安井飛鳥弁護士をお招きして、特別講義および特別講演を実施しました。
伊藤弁護士からは「行政事件訴訟における攻撃防御方法〜問題発見プロセスと具体的な主張書面を中心に〜」と題して、大島弁護士からは「憲法訴訟の基礎 〜主張・反論方法を中心に〜」と題して、それぞれ司法試験の論文式問題を題材として、基本的知識をどのように活用して問題に取り組んでいけばよいかについて、参加学生との質疑を交えつつ、講義がされました。基礎力の重要性を再認識させる非常に有意義な講義でした。
安井弁護士からは「これからの弁護士の働き方〜司法福祉連携、福祉法務実践を題材として〜」と題して、福祉の分野で業務を開拓していったご自身の経験を交えつつ、新しい弁護士サービスを発見し提供していく方法などについて、ご講演いただきました。法曹を目指す学生のモチベーションを喚起する非常に有意義な講演でした。
10月16日(月),19日(木),23日(月),11月27日(月)に、「平成29年度司法試験論文式問題解説会」を実施しました。この企画は、毎年行われているもので、法務研究科専任教員が、本年度の司法試験論文式試験の問題について、そのポイントや考え方、普段の学習とのつながりなどを交えつつ、各科目ごとに解説を行いました。解説の後には質疑の時間が設けられ、活発な質疑応答が行われました。
本研究科では,11月18日(土)に,標準コースの入学予定者を対象に,「入学前事前学習会」を実施しました。
これは,これから法学を学び始める入学予定者を対象に,入学前までにどのような学習をするべきか,また,法学を学習する際のポイントは何か等をアドバイスをし,入学後スムーズに法科大学院での学習に取り組んでいただけるよう,今年度初めて実施したものです。当日は、憲法、民法、刑法を中心に,各法の基礎知識や考え方、勉強の仕方についての導入講義が行われました。
また,前日の17日には,入学予定者と教員を交えた懇親会も実施し,入学予定者は,これから勉学を共にする友人たちや教員と親睦を深めました。
9月30日(土)に,研究科長室において,金沢大学ロースクールAT基金司法修習補助金給付通知書伝達式が行われました。
これは,金沢大学ロースクールAT基金より,これから司法修習が始まる平成29年度司法試験合格者が司法修習において生活・勉学環境を維持・発展させるために給付するもので,給付制の復活を踏まえ,初回受験者の2名の合格者には30万円,2回目以降受験の合格者全員には10万円を給付しました。
伝達式に参加した修了生一人一人に,AT基金委員会代表者である佐藤研究科長より,給付通知書が手渡されました。
9月30日(土),司法試験合格者と在学生等との懇談会におきましては,本研究科出身の今年度合格者のうち5名にご出席いただき,在学生等に対して,合格に至るまでの経緯や勉強法,心構えや今後の抱負など,各合格者がそれぞれの視点から熱心にお話ししていただきました。
その後,質疑応答が行われ,具体的な勉強方法や参考文献など,合格に直結する有益な情報交換がされ,在学生等においても,司法試験合格への道筋をよりイメージすることができました。
懇談会の後,会場を移して合格祝賀会を催し,教員一同,盛大に祝福いたしました。
合格された皆様のこれからのご活躍を心より祈念致します。
8月22日に,平成29年度後期授業科目ガイダンスが開催されました。このガイダンスは,全学年を対象に,後期に開講される科目の授業内容やその進め方,予習のポイント,その他注意事項等について,各科目の担当教員から説明をするものです。予習課題等の授業資料なども配付され,学生はこれをもとに後期の授業に向けて準備をすることになります。
8月8日(火)に,就職支援委員会の主催により,「インハウスローヤー講演会」を開催しました。当日は,小川英之弁護士(北陸銀行経営管理部主査)と中田千香弁護士(加賀市役所総務課主幹)のお二方にご講演いただきました。小川弁護士は,「企業におけるインハウスローヤーの職務」というテーマで,インハウスローヤーの普段の業務,やりがいや悩みについて,具体例を交えてお話いただきました。また,中田弁護士には,「地方公共団体におけるインハウスローヤーの役割」という演題で,石川県内ではじめての地方公共団体内弁護士としてのご経験をお話いただきました。
いずれのお話もインハウスローヤーの職務の一端を知ることのできる,極めて興味深いものでした。
当日はあわせて、北陸銀行および加賀市役所でのインターンシップの説明会も行われました。
金沢大学学生支援特別制度「法務研究科学生奨励支援」の給付対象者5名が決定しました。
修了までの3年間または2年間、毎月5万円が金沢大学より給付されます(標準コース生全額180万円、短縮コース生全額120万円)。研究科長より、「平成27年度より始まった制度であり、3年ないし2年の間、法律の専門職大学院生の名に恥じないように学修に励んでほしい」との言葉とともに、決定書が各学生に手渡されました。
金沢大学法曹会から学生にコピーカードが贈られました。
金沢大学法曹会は本学出身の法曹三者からなる同窓会組織であり、本研究科創設以来、物的・教育的支援を頂いています。
当日は金沢大学法曹会から、久保雅史会長、松田光代弁護士、犬塚雅文弁護士にお越しいただき、コピーカード贈呈式を執り行い、佐藤研究科長と各学年の代表者が出席しました。
まず、久保会長から佐藤研究科長にコピーカードが贈呈され、「金沢大学法科大学院をOBとして支援します」とのお言葉を頂戴しました。引き続き久保会長から各学年の代表者にコピーカードが手渡されました。
平成29年度 新入生オリエンテーション
4月3日(月)に、新入生オリエンテーションを執り行いました。最初に研究科長より、12名の新入生へ、「皆さんが法曹となるために最善を尽くすことができるように、私たち教職員は努力を惜しみません」と歓迎の挨拶がなされ、金沢弁護士会金沢大学法科大学院支援委員会犬塚弁護士から、「成功を導くためには、『計画』を立てることが必要。その計画を修了生や教員に見てもらってほしい。」とのアドバイスを頂きました。
その後,前期に開講される1年次配当科目についての授業科目ガイダンスが行われ,各科目の担当教員から授業の内容や進め方,学習のポイントなどの説明がありました。