概要OUTLINE
研究科長・専攻長あいさつ
金沢大学法科大学院は、2004(平成16)年の開設当初は金沢大学大学院法務研究科として、2020(令和2)年以降は金沢大学大学院法学研究科法務専攻として、たゆまず法曹養成教育をおこなってまいりました。その間、現在に至るまで、地域の弁護士をはじめとして各界にて活躍をする多数の人材を輩出することができましたのも、ひとえに、様々な関係者の皆様からの多大なるご支援によるものと、ここに改めて厚く御礼を申し上げます。
本法科大学院の基本理念は「地域に根ざした法曹教育」であり、その位置する地域的特性にも鑑みた教育目標として、「適切かつ迅速な紛争解決を目指し、事件を分野横断的に捉えることができる法律家の養成」、及び、「紛争予防のための調整能力を備えた、社会貢献をなしうる法律家の養成」を掲げております。これらの目標を達成するため、カリキュラム構成においては、司法試験で中心となる法律基本科目、法律実務基礎科目を充実させることに加え、多様な基礎法学・隣接科目、展開・先端科目を開講しております。
本法科大学院の教育の特徴の1つとしては、徹底した少人数教育をあげることができます。1学年15名定員であることにより、教員は個々の学生の理解度を把握しながら授業運営をすることが可能となっております。そして、教員と学生による双方向、又は学生間による多方向の授業が少人数間でなされるため、学生は、司法試験に向けた知識や能力をより徹底して涵養することができます。
さらに、本法科大学院の教育においては、北陸3県の弁護士会(金沢弁護士会、富山県弁護士会、福井弁護士会)、及び金沢弁護士会に設置された法科大学院支援委員会からの全面的なご協力をいただいており、学生は地元の弁護士による講義、地元の弁護士事務所での「エクスターンシップ」を受けられるほか、勉学への充実した、かつ多様なサポートを受けることができます。
近年では、金沢大学法学類との連携も強化されています。法学類生には、より早くから本法科大学院の授業を受け、より早くに司法試験に挑戦する道も用意されています。
本法科大学院は、法曹を志し、人や社会に真剣に向き合おうとする方が目標を達成し得るような学びの場を提供してまいります。そして、そのような学びの場で切磋琢磨する学生1人1人が、人として成長し、社会に貢献する力をつけられるよう、これからも変わることなく、努力を重ねてまいります。
金沢大学大学院法学研究科 法務専攻長
宮本誠子