入試
ADMISSION

Q&A

1.入試について

標準コース、短縮コースの両方を受験することは可能ですか。
可能です。両方を併願する場合でも、入学検定料は3万円です。
北陸地方の出身ではなく、法科大学院修了後も北陸地方で法曹になる予定がないのですが、合否に影響しますか。
一切影響しません。金沢大学法科大学院は、たしかに「地域に根ざした法曹教育」を設置理念に掲げています。しかし、北陸だけのための法科大学院ではありません。すべての受験者に門戸を開いています。
現在、大学3年生(学士課程3年次)ですが、受験は可能ですか。
受験は可能ですが、法科大学院に進学するには2つの方法が考えられます。1つは、現在、在学する大学に「早期卒業制度」があれば、3年次終了までに要卒単位を取得して、正式に大学を卒業してから法科大学院に進学する方法です。もう1つは、いわゆる「飛び入学」という方法です。この場合は、大学を中退することになります。いずれにしても、これらの制度を利用することによって、大学入学から最短で5年で法科大学院を修了し、司法試験を受験できるようになります。
出願した後、書類審査の段階で、「二段階選抜」いわゆる「足切り」がありますか。
ありません。出願者全員が、筆記試験・面接試験を受験することができます。
社会人特別選抜又はある日程の入試で標準コースのみに合格した者が、その後の日程の入試の短縮コースを受験することは可能ですか。
可能です。ただし、別途入学検定料が必要になります。短縮コースにも合格した場合、標準コース、短縮コースのいずれで入学するかを入学手続の際に選択しなければなりません。
例えば、A日程の社会人特別選抜、A日程又はB日程の標準コースに合格した場合には、期限内に入学意思確認届を提出することで、入学金の二重払いを負担することなく、B日程又はC日程の短縮コースの受験が可能となります。入学意思確認届提出後は、C日程入試終了後に設定される入学手続期間内に入学手続をとることで、入学できるコースが確定します。
標準コース(社会人特別選抜を含む)・短縮コースの併願の場合、入学検定料は2倍になりますか。
いいえ。併願の場合でも、入学検定料(3万円)は1回分です。ただし、たとえばA日程入試とB日程入試の両方に出願する場合には、それぞれについて入試検定料が必要です。
短縮コースで「条件付き合格」となった場合、単位認定試験を受けなくてもいいですか?
必ず受験する必要があります。また、単位認定試験に不合格の場合は、入学後に単位認定試験の対象となった科目の1年次配当科目(憲法・商法)を履修しなければなりません。 なお、該当科目の単位数が6単位を超える場合(民法・刑法)には、単位認定試験に合格できなければ、短縮コースの条件付き合格が取り消されます。
A日程試験で条件付き合格となりました。C日程の入学者選抜試験の日に単位認定試験を受けたいのですが可能ですか。
可能です。A日程での条件付き合格者は、B日程ないしD日程における入学者選別試験あるいは3月初旬に実施される単位認定試験の中から受験日程を選んで受験することが出来ます。ただし、受験は一度限りで、金沢会場での受験になります。
大学時代の学業成績は、合否判定に影響しますか。
大学時代の成績を点数化するなどして合否判定に加味することはありませんが、面接試験の際に、それぞれの大学・分野で真面目に学業に取り組んできたかどうか、勉強をする習慣がきちんと身に付いているかどうかなどを判断する資料として用いられることはあります。
他方、飛び入学については、出願資格の有無を事前審査する際に大学時代の学業成績が確認されます。
法律専門科目試験は、各科目の最低点を1つでも下回ると不合格になるのですか?
はい。各科目について合格最低点を設定します。それを1つでも下回ると、4科目(憲法、民法、刑法、商法)の合計点が高くても不合格となります。この場合、条件付き合格の可能性もありません。
なお、小論文試験・事前提出課題についても合格最低点が設定されます。

2.授業について

地方の法科大学院であることのメリットは何ですか。
少人数教育であることのメリットとも共通しますが、地元の弁護士会や関係官庁、さらに地元の民間企業の全面的な協力を得ることができます。例えば、選択必修科目として開講されるクリニックでは金沢弁護士会、エクスターンシップでは北陸三県の弁護士会が全面的な協力をして学生を指導してくれますし、その他の科目でも、非常勤講師として、地元の実務法曹が授業を担当してくれます。また、インターンシップとして、加賀市議会や民間企業の協力を得て、自治体法務や企業法務の実態を体験できます。
さらに、課外授業として、金沢地方裁判所、金沢地方法務局、金沢刑務所の協力を得て、裁判傍聴、法務局での登記実務・公証実務に関する研修、刑務所見学なども実施したこともあります。実際の登記実務の現場や刑務所の内部を見学することによって、法曹としての業務をよりリアルに体感することは、法律論を深く理解することに役立ちます。
また、「弁護士チューター制度」「未修者チューター制度」があり、毎週、金沢弁護士会所属の現役弁護士が学習指導や勉学方法についての相談に乗っています。
純粋未修者(他学部出身者)に対して特別のサポートはありますか。
純粋未修者であっても法科大学院の授業にスムーズに入っていけるように、入学試験合格後の12月頃に「入学前学習会」を実施し、4月の授業開始までの数か月のうちにどのような準備をしておくべきかについて、本学の専任教員からアドバイスを受ける機会があります。1年次には「基礎演習Ⅰ・Ⅱ」という選択科目において、判例学習の方法、文献の読み方、法的文章の書き方を修得することができます。
1年次配当の科目は、純粋未修者をも念頭に置いた講義ですが、予習を前提として授業が進められるので、純粋未修者にとっては相当の負担になっていると思われますが、個々の教員が授業後も質問に丁寧に対応しています。
また、オフィス・アワー、アドバイス教員制度、弁護士チューター制度などによって、専任教員や現役弁護士に対して直接質問できる機会を作っています。さらに、専任教員による自主講座(自主ゼミ)の中には初学者対象のものがありますし、(純粋)未修者に特化して、弁護士が学習方法等のアドバイスをする未修者チューター制度も設けられています。 さらに、学生同士で勉強会を組んで勉強し、疑問点については専任教員に質問することも行われています。
純粋未修者だからといって受け身の姿勢で勉強していては、いつまでたっても実力はつきません。法科大学院から何か特別なフォローをしてくれるのを待つのではなく、教員、講義そして学習支援の諸制度を積極的に活用し、能動的に勉強することが必要です。本法科大学院でも、純粋未修者で優秀な成績を修めている学生がいます。

3.学習環境について

図書室や自習室は利用しやすくなっていますか。
学生証がカードキーになっているので、原則として24時間いつでも図書室や自習室を利用することができます。自習室では、全ての学生に対して個別の机とロッカーが割り当てられています。
法科大学院専用図書室には、学生がよく利用する図書や雑誌が置かれており、最新刊も順次購入しています。また、図書室で学習できるように、机が20台配備されています。法科大学院の学生は、大学附属図書館や法学類図書室も利用可能です。