修了者の声
VOICE OF ALUMNI

司法試験合格者座談会

〇弁護士会による自習支援

村谷:弁護士会が主催する自習支援には2年生の最初から毎回参加して,何とか食らいついて,自分で考えて2時間で書くという訓練をしてきました。先生方からは解答にあたっていろいろとヒントを伝授いただいたので,それは非常に役に立ちました。

桑畑:僕も2年の始め頃から同じ自習支援を利用させていただきました。早いうちから答案を書くという機会を定期的に作るというのが一番大事かなと思ってまして,後々一人で復習するときにも合格のレベルが分かるようになるので,そういう意味では非常に活用しがいがあったという感じです。

上野:同じ自習支援を活用させていただきました。3年生になってからは答案を全部提出し,3年後期からは3人ぐらいで集まって,時間も計って本番の様な雰囲気で答案を書くようになり,本番の緊張感とかに慣れる点でもよかったかなと思うし,弁護士の先生が一人一人に詳しい添削をしてくださり,その問題のことだけでなく,実際に本番でこんな事に気を付けたらいいよとか,様々なアドバイスをたくさんいただきました。

櫻井:私も自習支援を主に使っていて,2年生の頃から参加だけはできる限りしていました。3年生からは答案を書いて積極的に出席する,とにかくこれはやりきろうと思っていました。弁護士の先生の経験談,本番のときどうだったとか,どういう勉強をしたとか,合格者懇談会以外の機会に聞くっていうのが結構貴重な体験だったと思います。これで本番に対しての心構えが段々できてきたかなと思います。

〇学内の学習環境

2018年度修了生
村谷 淳

桑畑:自習室ですけど,ほぼ毎日来ていました。土日にも自主ゼミとかをしていたので,来ていました。24時間使えるっていうのが個人的にすごい大きいかなと思っていて,いつでも来て,勉強できて,自由にできるっていうのが本当にありがたかったです。図書室は,リクエスト図書が割と早く来てくれてすごくよかったと思ってます。

上野:施設に関しては,自習室を24時間使えたりとか,図書室には必要な本が揃ってたりとかして,全く不満はないんですけど,私自身,家で勉強するのが今までのスタイルだったので,自習室は空き時間にだけ使ってるような感じでした。今となっては,ちょっともったいなかったのかなと思います。

櫻井:私はかなり入り浸っていた方で,早いときには朝8時くらいに学校へ来て,夜の8時くらいまでいるっていう感じでした。私は,逆に家で勉強ができないタイプなので,学部時代は自習室というものがなくて,勉強しようと思っても場所を探すので一苦労だったのですが,固定の場所があって,いつでもやろうと思った時にできるっていうのがすごくありがたかったです。自主ゼミをするにしても,講義室でも,討論室やリフレッシュルームでもできたので,どこでも自由に部屋を使わせてもらえたのが,集まりやすくてすごく良かったと思います。

村谷:私は,自習室には一人ずつ固定席があるという,非常に恵まれた環境だなと思い,非常によく活用しました。図書室についても,必要な本はほぼ揃い,雑誌のバックナンバーを含めて,すぐ調べられて,コピーできる環境にあるので,とても役に立ちました。

〇勉強方法

2017年度修了生
桑畑 俊宏

村谷:入学して1年半くらいは,授業の予習・復習,あと自習支援の準備と択一の過去問を解くぐらいしかできませんでした。試験直前1か月くらいには,試験会場に何を持っていくかなということを想定して,最終的に頼りになる教科書と六法と百選等を選んで,そこをマーカー等しながら繰り返し読んで,記憶の定着をさせていきました。
 夏休みで一段落して,また,2年後期が非常に大変なところで,ようやく2年後期の試験が終わったら,何が足りないかを見直して,もう1回教科書や演習本などを見直しました。

櫻井:私は,この勉強方法は!というのが見つけられなかったんですけど,ただ,あれもこれもやると迷うことになると言われてましたので,あんまり欲を出してたくさんやらないで,基本書や百選を中心に勉強していました。自分は教科書を読むのが苦手な人間なので,苦手なりにやろうと思っていましたが,効果が出た科目もあれば,足りなかった科目もあったかなと思います。
 とくに効果が出たと思う科目は,刑訴と刑法,あと民訴ですね。刑訴と民訴はロースクールに入ってから初めて勉強した法律だったので,教科書を一生懸命読んだなあという印象です。刑法は,後になってから自分があまり理解していないということに気が付いて,これはよくないぞと思って,教科書を読みながら典型論点を潰していったのが,結果的には良かったのかなと思ってます。

上野:入学した時は,基礎が足りないという気持ちがすごく強くて,2年の前期は予習に6~7時間くらいかけて,何とかそれで基礎を固めたい,みんなに追いつかないとという気持ちでいっぱいでした。3年に入ってからもずっと気を付けていたのは,先生の言われたことをしっかり自分の中に取り込んで,実践していくことでした。出された課題はきちんとこなし,答案についての指摘とかも全部直していくっていうのが私の中で重視したことかなと思います。
 はっきりとは言えませんが,予習を丁寧にするとか,その範囲の教科書をしっかり読むとかっていうのをしていくうちに,気付いたら3年の後期の後半くらいになって,まあまあ基礎固めできたのかもしれないなという実感がやっと沸いてきました。

桑畑:とにかく授業の予習を重視してやっていました。分からないことがあればその都度,すぐに先生に直接アタックしに行くという感じで,時間が空いていれば,自主ゼミをその間に入れてました。自主ゼミをするにしても先生に参加してもらい,とにかく正確性を担保できる状況を確保してやってました。

村谷:私は,予備校本などはパラパラ眺める程度で,基本的には教科書を読んでいました。予備校本は記述でも危ういなと自分でも感じるところがかなりあったので,やっぱりちゃんとした先生の名前が入った教科書でないと信頼できないところはありました。
 サブノートとかを作る時間がなかったので,最後に数時間で教科書を一読できるように色分けをして,定義,趣旨,要件,効果,判例,規範,その理由付けと,すぐに見直せるようにしていました。

櫻井:民法の総復習なんかを長期休みにするときは,予備校の講義を一通り聞いてたりはしてましたが,それはそれで役には立ったかなと思います。予備校が出している本ってちょっと私には合わなくて,勧められて買いはしたんですけど。結局無駄になっちゃったみたいな。
 教科書は,分からないところに関して基本書をいくつか読み比べてみて,それでも分からなければ先生に聞くみたいな感じでした。

上野:私は教科書と授業のレジュメと百選が基本で,予備校本は一切使ったことがないです。教科書と授業のレジュメと百選で,私的には手一杯というか,それで私の知りたいことは十分に書いてあったというか,予備校本を使う場面が出てこなかったかなという感じです。

桑畑:僕は予備校本をほとんど使ったことないですね。もともと教科書や参考書を通読するタイプだったんですけど,途中から,それだと記憶の定着力が悪いなって感じました。自主ゼミの都度,分からない所はいろんな本で勉強するという方針でやっていました。
 教科書は,まず,学説,判例の立ち位置,あと答案を書くために使えるように規範定立の仕方とか,そういうのを考えて読んでました。

〇将来像

2018年度修了生
櫻井 理央

櫻井:今,弁護士を金沢でできればなあと思っています。具体的にはまだ全然分からないですけど,何でも挑戦してみたいなと考えていて,これから勉強する時間はまだ一杯あるということなので,実務に出たときに何か役に立てることを今からもっと勉強して,公法系が今回あまり良くなかったので,そこは復習して,他の合格者の水準に合わせてから司法修習に臨みたいなと思ってます。

村谷:ようやく弁護士になれるスタートラインに立ったのかなと思いまして。これから修習にむけてしっかり勉強して,弁護士になって,会社経営を含めて社会経験も少しありますので,地域の中小企業の経営をサポートできるような仕事もしていけたらなと思っています。

桑畑:将来的には金沢で弁護士になりたいと考えております。何をやりたいかはまだ漠然としているんですが,民事ができればいいなと。せっかく選択科目で倒産法を選択したので,その知識が活用できればいいかなと思っています。

上野:金沢で弁護士ができたらいいなと今のところ思っていて,修習の希望地も金沢で一応出しています。私もまだ特定の分野とかはなくて,民事もしたいし,刑事もしたいし,労働とかも興味があるし,倒産とか少年事件とかいろいろやってみたいなという思いはあるんですけど,まずは修習でいろいろなことを勉強してきたいなと思うし,法律の勉強以外の部分,たとえば英語とかもやってみようかなと思っています。いろいろなことを実務に生かしていけるように実務に出るまでの時間でできたらいいかなと思っています。

〇在学生へのメッセージ

2018年度修了生
上野 花穂

桑畑:一度失敗している立場から言わせていただくと,失敗しても諦めず,根気強く頑張ってほしいなと思います。継続し続ける限り,記憶は衰えていかないと思うんです。一旦勉強を止めてしまうと,一気に記憶がなくなっていきます。継続して根気強く頑張ってほしいなと思います。

櫻井:思い返すと,特に3年生の時にずっと周囲からの期待というプレッシャーにさらされていたなという感じです。勉強が辛いっていう人もいるとは思うんですけど,周りの人の助けを借りながら,プレッシャーに潰されない様に,体調に気を付けて,あまり気負いしすぎずに頑張ってほしいなと思います。

上野:金大ローに入っている以上,授業と先生の言うことを聞いていれば,かなりの力が付くと思うので,まずはそれを着実にやっていくというのが大切かなって思います。私は,基礎が足りないっていう気持ちがすごく強くて,2年生の前期にちょっと追い詰められました。そんな事は気にせずに,自分を追い詰めずにこつこつやってくれればいいのかなと思います。

村谷:約20年ぶりに勉強の世界に戻ってきて,それでも勉強が楽しいなと。学生のときは,法律って無味乾燥だなと思うこともありましたが,いろいろと社会経験をしていくと,こういう場面で法律が出てくるんだなというのがよく分かりました。それを踏まえて勉強して,非常に集中して勉強できる事のありがたみ,先生方にご指導いただき,教室で皆さんと討論できるありがたみを感じております。勉強は大変な面もありますが,楽しいことだと思っていますので,是非それぞれのペースで頑張っていただけたらなと思います。