修了者の声
VOICE OF ALUMNI

司法試験合格者座談会

合格おめでとうございます。この中には1度目の受験で見事合格された方もいらっしゃいますが、皆さんにとって、法科大学院での学習はいかがでしたか?

2018年度修了生
佐々木 花乃子

佐々木 基本的に全ての授業が私には役に立ちました。授業で配布されるレジュメとかも直前まで使っていましたし、試験本番に持って行った科目も実際にありました。

小平 私は未修者として入学したので、特に1年生の講義の授業を通じて習得した基礎知識が、本番の試験でも役に立ちました。入学時から自分なりに一生懸命に、授業の予習と復習をやっていたので、それが最後まで活用できたかなと思っています。

 2年生からの演習科目で、先生に答案を添削してもらい、自分の答案の良い点と悪い点をそれぞれ指摘してもらったことで、学習におけるアウトプットの大事さに気付かせていただきました。

山本 私の場合は、大学院の授業が直接、司法試験の役に立ったかというよりかは、自主ゼミで過去問を頑張って解くための知識や、前提の書き方を、授業を通じて教えていただいたと感じています。具体的な事案をどのように処理するのかについての前提を学べたという意味で、すごく役立ったと思っています。

授業の予習や復習はどのようにされていましたか?

山本 私の場合は、演習の授業では絶対に毎回1度は発言することを目標にしていました。出来るだけ全部の科目の全部の範囲について自分なりに発言できるように、その部分の予習をしっかりしていました。

小平 自分の場合は対照的なのですけれども、とりあえず先生に出された課題というのを、次の授業までにやってきてねというのを、ある程度準備して授業で答えられるようにするくらいの予習をしていったという感じです。ただ、授業のための予習で終わってしまっていたので、それを本番の試験に繋げるための予習の仕方だったり、課題の利用の仕方だったりというのをもうちょっとやっていたら良かったなと思っています。

弁護士会による学習支援制度は積極的に活用されていましたか?

2020年度修了生
山本 圭佑

山本 2年生の時は、自習支援の討論の場というのがあるのですけれども、答案だけ出して添削だけもらってという形で活用していました。3年生になって、実際に先生と討論してということを割とやっていたので、自習支援はよく活用していました。

 私も、自習支援は積極的に利用していました。チューターについては、過去問の分からないところを聞くことなどに利用したことがあります。

最終的に、司法試験に合格するとしない人の違いは何だと思われますか?

山本 やはり1科目につき、2時間又は3時間しか解答時間がない試験なので、確実に合格するためには、相当な処理速度が求められていると思います。

小平 本番の試験に対応するための勉強を心がけるという意識が重要だと思っています。特に、私は試験を2回受けているので、1回目と2回目で意識を変えたのが、自分の知識を答案に表現するスピードを上げるために暗記というのも必要だと気づいたことです。具体的には、解答に際しての処理のスピードを上げるために、私の場合は、まとめノートみたいのを作成して、それを何回も反復して回すというのをやっていました。

佐々木 私も、複数回試験を受けたのですけれども、途中で勉強方法を変えた点としては、なるべく時間内に練習問題を出す時でも書けるようにすることを意識して勉強していたかなと思います。時間内に書けないと結局理解していても点数は出ないので、そこは重要だったかと思っています。

ところで、皆さんは将来どのような法曹になりたいと思っていますか。

2019年度修了生
小平 陽介

小平 私は、地元で弁護士になって、専門分野に偏らないでいろいろな事件を処理したいと思っています。ただ、現時点では具体的なプランは決まっていないのですが、ひとまず修習に行ってみて、裁判官や検察官の仕事も見た上で、自分の進むべき進路が見つかったら、それに向けて頑張ろうと考えています。

 私も、全く一緒で、法曹三者のどれになるかは、まだ決めかねているのですが、今は知り合いの弁護士の方にも、裁判官や検察官もやり甲斐のある仕事だと言われているので、そうなのかと思いながら迷っている状態です。

山本 私は、弁護士志望ということで決めていて、独立開業したいというのが昔からの夢です。また、この職業で独立開業となると、やはり地元で開業したいなと強く思っています。

佐々木 私も具体的な分野は決まってはないのですけれども、現時点では弁護士を志望しています。

それでは最後に、後輩に一言メッセージをお願いします。

2020年度修了生
湊 拓馬

小平 まず、司法試験は長丁場なのでまずは健康第一で、その中で勉強を地道に続けていれば誰でも合格のチャンスはある試験だと思います。あとは、自分なりにストレス解消法を見つけた方が良いと思います。私の場合は、定期的な運動、サウナ、温泉などに行ったりして、ストレスを解消していました。

 私は、正直、司法試験を受ける直前まで、こんなに難しい試験に受かるわけないと思っていたのですけれども、最終的に何とかなったので、後輩の皆さんも、最後まで諦めないで勉強していただきたいなと思います。

山本 強いて言うならば、法科大学院の入学後から、司法試験の受験まで、やる気の維持に努めてほしい、気を払ってほしいと思います。例えば、法科大学院に入学してから、実際に司法試験を受験するまで、標準コース入学者の方ですと最低3年かかるわけですが、それでも、入学時のモチベーションを維持しつつ、試験本番にちゃんと力を出さなければいけないのだということを、今のうちから意識して欲しいです。

佐々木 金沢大学法科大学院は、少人数制で、学生と先生との距離が近く、些細なことでもすぐに相談できる環境にあると感じています。困った時は、なるべく積極的に先生や周囲の方を頼るのが、私はいいのではないかなと思います。

どうもありがとうございました。皆さんの今後のご活躍を心より祈念しております。