本文へジャンプ

研究科長あいさつ

地域に根ざした法曹教育

大学院法務研究科長  佐藤 美樹

 「地域に根ざした法曹教育」の理念を掲げた金沢大学法科大学院は,平成16年4月,北陸の地で誕生しました。そして,創立以来13年にわたり,多才な法律家を輩出してきました。実際,平成28年までに修了生232名中89名が司法試験に合格者し,半数に近い41名が北陸三県で弁護士・裁判官として活躍しています。また,北陸のみならず全国で活躍する修了生は社会人経験を経た者も多く,地方公務員,企業事務・営業職員,建築・土木設計者,システムエンジニア,コピーライター,新聞記者,外食産業店長,主婦などの経験を活かした法律家として日々法廷等で活躍しています。
 金沢大学法科大学院の教育カリキュラムの特色は,法律基本科目を受講後,実務(基本)科目である法律事務所へのエクスターンシップやクリニックに参加し,法的助言能力等を訓練できるところです。知識習得と実地訓練の機会が循環することにより,効果的に学習を進めていくことができます。また,授業開始前に法律基本科目のアウトラインを学習できる法学入門,未修者チューター制度を設け,未修者教育に取組んでいます。さらに,創立10 年の節目に,教育内容の強化等のために,千葉大学法科大学院の連携による展開先端科目の増加,実務科目等の相互参加,ICTによる遠隔授業の聴講などを組み入れました。 
 また,自宅からの通学が可能な北陸地域の学生だけでなく,日本全国の学生が金沢で学び易いように,給付型奨学金制度も,全入学生がいずれかを受けることが可能とする複数の制度を持っています。入学生5名は毎年60万円が修了時まで支給され,それ以外の入学生は入学時に50万円が支給されており,進学への経済的基盤となりえるのではないかと思います。さらに,平成29年度からは,学内に新しく建設された寮(シェアハウス型学生寄宿舎)へ優先的に入居することもできるようになりました。 これにより,24時間利用可能な法科大学院の自習室・図書室などの施設もバス等の時間などを気にせず利用でき,学習効果を上げることができます。
 さらに,修了後も5年間継続して自習室・図書室・法情報実習室が24時間利用できることも本法科大学院の特色の一つです。外部模試の受験料も,在学中・修了後を問わず補助しています。
 最後に,本法科大学院最大の特色は,実務科目などを担当して頂いております北陸三県の弁護士の先生方,「金沢大学ロースクールAT 基金」にご寄附下さる支援者の方々・「金沢大学法曹会」の同窓生の方々などの人的支援です。地域社会の方々の厚い支援の下で教育を受け,そして,その多くが社会における法律助言者である弁護士や公務員として地域社会に根ざした活動をしています。
 法曹という職業にご興味がある方,また,金沢大学大学院法務研究科に興味がある方は,説明会などで一度,本研究科の授業等をご覧いただければと思います。
 いつでもお待ち申し上げております。