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修了者からのメッセージ

写真 氏名:寺田 昇市
入学年:平成20年(3年コース)
修了年月:平成23年3月
現在の職種:弁護士

法科大学院に入学するまで

 私は,平成7年に大学(文学部)を卒業した後,いくつかの職を経て福井県内の法律事務所にて10年近く勤務しました。そんな中,どうしても弁護士になる夢を諦めきれず,金沢大学法科大学院(以下「金大ロー」といいます。)の門を叩いたわけです。なお,法律事務所勤務経験有りといっても,日々の雑務に忙殺されていたため,法律の知識はゼロの状態での入学でした。それでも,金大ローの1年次の講義において基礎から学び,かつ,予習・復習を地道に行うことで徐々に力がついていった印象です。

金大ローでの生活

 私は,事情により金沢大学周辺には下宿せず,毎日朝5時に起床し,往復4時間以上かけて福井県にある実家から通学していました。したがって,金沢大学キャンパスに居た時間は,他の同級生に比べて少なかったと思います。それでも,教員の先生が主催する自主ゼミ,学生同士で組んだ自主ゼミにはできる限り参加した他,先生の研究室に突然押しかけて質問するなど,言葉は悪いですが,金大ローを利用しまくっていました。
 金大ロー在学中は,通学時間を含めて正に勉強漬けの毎日でしたが,そこで出会った友人は,お互いに励まし合いながら勉強し,ときには息抜きのためにともに遊んだ,まさに「戦友」ともいうべき存在です。また,山の中に所在する金大ローのキャンパスは,緑に囲まれて美しく,勉強に疲れた際にはキャンパス内を散歩して気分転換を図りました。このように,金大ローで過ごした3年間は,私の人生においてかけがえのない時間でした。

法科大学院を修了してから

 修了後,金大ローを利用しまくった成果と,そして幸運にも恵まれ,1回目の挑戦で司法試験に合格することができ,新第65期司法修習生を経て,現在,福井県越前市に所在する山本・寺田法律事務所において弁護士として稼働しています。
 福井県越前市を管轄する地裁支部の管内には,法律事務所が3つしかありません。そのためか,私の事務所には非常に様々な相談・事件が持ち込まれます。それらの相談・事件に対応するために,都会の弁護士のように特定の分野の業務に特化することは不可能な状況です。去年1年間だけでも,交通事故,離婚,相続,破産,刑事事件をはじめ,様々な事件を取り扱いました。中には,どのように処理すればよいのか分からない事件もありましたが,先輩弁護士に相談したり,場合によっては他の事務所の先輩弁護士に共同で受任してもらうなどしながら,日々勉強しつつ業務に取り組んでいます。
 金大ローでは,司法試験に直結する講義のみならず,実務に出てからを見据えた講義が数多く用意されています。先に述べたとおり,私の事務所では様々な類型の事件を取り扱っていますが,金大ローにおいて展開・先端科目を学んだことは,それら様々な事件を解決に導くために確実に活かされています。事件のことを考えている際,「ああ,そういえば金大ローで◯◯先生がこんなことを言っていたな。」と思い出すこともしばしばあります。金大ローで学んでいる学生,そしてこれから学ぼうと考えている人は,単に司法試験合格だけを見据えるのではなく,実務に出てからのことを慮って,積極的に金大ローの講義に臨んでほしいと思います。

福井県における就職事情

 さて,無事に実務に出てからの話です。巷では弁護士の就職難が叫ばれていますが,福井県内の弁護士事務所における就職事情は,やはり他の地域と同様,年々厳しくなってきているのではないかと思われます。しかし,潜在的に「あと1人弁護士を雇いたい。」と思っている事務所は少なからずあるはずです。福井の法曹達は,他地域に類を見ないほど皆親切で,後輩に対する面倒見が良いことで評判です。遠慮はいりません。事務所訪問,先輩弁護士からの情報収集を積極的に行い,そういった事務所を探すよう努力してください。

最後に

 最後になりますが,金大ローで学ばれている方,そして,これから金大ローに入学を検討されている方へのメッセージを一言申し上げます。私は,金大ローに夢をかなえるチャンスをいただいたと思っています。そして,金大ローには,夢をかなえる手伝いをしてくれる教員の方々,そしてカリキュラムが揃っていると思います。もちろん,それを活かすも殺すも,あなた次第,あなたの努力次第です。
 在学中の方,そしてこれから入学を考えている方には,ぜひ金大ローにて充実した時間を過ごし,法曹になるための礎を築いていただきたいと思います。